宅録派レコーディングのノイズ対策
2024年06月09日
宅録派のレコーディング時のノイズ対策を思いつく限り書いてみようと思います。YouTuber配信、歌ってみたのレコーディング、VTuber活動や、語り弾きの宅録なんかで使えるかも、な対策です。
良いマイク、良いオーディオインターフェースにお金を掛けるよりも、まずはここが肝心の宅録スタートラインって感じでの内容です。僕が考える重要度が高い順に対策を紹介します。
- マイク選びで指向性のあるマイクを選ぶ
おすすめは指向性の分かりやすいダイナミックタイプのマイクです。
指向性があるマイクは音を拾える方向が限られているので声のみを効率よく録音できます。この特性がノイズ対策に有効なのです。また、ダイナミックマイクは野外での使用にも強く、保管も楽なので最初の一本目には最適なのです。
オプションですが、ダイナミック型マイクに横浜マイクロホンのkuromame(マイク用バッファーアンプ)というアイテムを使うとコンデンサマイクの様な広く録れる音像に変わって高音質で録れます。 - ポップガードの使用
吹かれノイズやリップノイズを軽減します。マイクを使った配信やレコーディングでは品質に大きく影響してきます。マイクの機種に合わせてチョイスしてみてください。そんなに高くないです。たとえば、安いモノですとこの程度でも十分効果を発揮します。https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/48047/
ちなみにポップガードを基準にしてマイクとの距離を取ることでリップノイズなどをマイクが拾いにくくなる効果もあります。くれぐれもマイクに近づきすぎない様にしましょう。 - 窓閉め、扉閉め、カーテン閉め
基本のノイズ対策です。 - 空調、エアコン、扇風機の電源をOFF
お金掛からず、しかも効果抜群です。周期的なノイズがレコーディングされるのを防ぎます - 常時稼働している家電、スタンバイ状態の家電のコンセントを抜く。または距離を取る。
テレビなどスタンバイになっている家電も高周波などのノイズを出します。特に要注意なのが冷蔵庫やインターネットルーターの近くです。 - パソコンから離れる
効果抜群です。意外とパソコンはノイズ減だったりするのですね。パソコンは熱を出しますので、放熱のためにファンが回転しノイズになったりディスクが回転して音を出したりします。古いディスプレーも高周波を出します。
レコーディング時には、マイクだけじゃなくデータを記録している（または配信している）PCにも気お使いましょう。 - 機材の電源をノイズ対策された機器から供給する
お金がかかる部類の対策です。が、ホワイトノイズが減ったりするなどの効果はあります。自分に合う製品に出会うまで投資が必要です。ただし、この対策ができていると高価なマイクやオーディオインターフェース、マイクプリアンプなどの機材を導入した時に、機材の良さがハッキリと現れるので、予算がある場合は是非やっておきたい対策です。
おりーばMIXも電源タップに刺して使うフィルターを導入しています。他にも電源タップ自体に工夫されている製品もあります。 - リフレクションを設置する
マイクの周囲の雑音をカットして、ボーカルの反射音を減らします。楽器屋さんのマイクコーナーで見かけるこれです。予算があれば検討しましょう。ただし防音室の代わりにはなりません。
ここまで宅録のレコーディングにおけるノイズ対策を記載しましたが、いくつ対策できていましたでしょうか？考えてみると身の回りにはノイズだらけです。６番まではあまり予算がなくても出来る対策ですので是非見直してみてくださいね！
宅録で限界を感じたらおすすめは、防音室のある比較的予算が少なくて良いレコーディングスタジオを借りることをお勧めします。自宅への防音対策や防音室の設置は一番最後に検討しましょう。踏切の近くのお部屋や、毎日ピアノ練習するなど利用頻度が高くないと防音室の導入はメリットが少ないのが現状です。宅録とスタジオの時間貸しをバランスよく使って素敵な音源を録りましょう。
最後に「なぜレコーディングでノイズ対策するのか？」「ソフトウェアで後から処理できるでしょう？」と思われた方、半分正解です。半分は不正解です（笑）。実は、後からノイズ除去を行うと音楽やナレーションの本来は変えたくない部分まで変化させてしまう音質の「劣化」が起こるのです。
ミキシングやボーカルエディットなどの後工程で音を劣化させないためにもレコーディング段階で綺麗な音を取るスキルは持っていると重宝します。
それでは快適な宅録ライフをお楽しみください。